こんにちは、坂バカ理学療法士のわさおです。
「いっぱい練習したのに、レースですぐに千切れてしまう」
「脚に自信がない人が、ロードレースで勝つ方法が知りたい」
なんて悩んでいる人、多いんじゃないでしょうか?
ロードレースは脚力だけでなく、テクニックも必要です。
ちょっとしたコツを知っていれば、貧脚でも剛脚達に十分対抗できます。
今回のテーマは、貧脚でも集団から千切れないための、ロードレースのコツについてです。
テクニックを駆使して、集団に食らいつきましょう!
ロードレースで千切れないコツ
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前からスタートできるようにする
スタート位置に早めに並び、なるべく前の位置でスタートできるようにしましょう。
市民レースではスタート直後にかなりの確率でペースアップします。
後方にいると、前に追いつくために脚を使う必要がありますが、貧脚の人はそこで終了です。
大事なのでもう一度言います。
市民レースでは、スタート直後に一気にペースが上がり、セレクションが行われます。
そこでふるい落とされないように、必ず前方でスタートして下さい。
勝負所に入る結構前から前方へ
市民レースでは、スタート直後の他に、ペースアップが行われる勝負所があります。
コースに坂道がある場合は、たいてい坂道が勝負所です。
勝負所に入る‟結構”前から前方にいるようにしておきましょう。
1km前からでは間に合いません。
結構前からです。(目安は3~5㎞前くらいから)
なぜちょっと前からでは間に合わないのでしょうか?
実際にペースアップが始まるのは、勝負所からではなく、勝負所のちょっと前からになるからです。
勝負所に向けてみんなが位置を上げようとするため、自然と集団のペースが上がってしまうんです。
「まだ先だからいいや」
なんてのんびり考えていると、気づいたときにはペースアップが始まっていて、千切れてしまうでしょう。
貧脚の人は、勝負所の結構前から前方にいるようにしておきましょう。
展開を予測して、他の人より早め早めに行動することが重要です。
前の人との距離を詰めすぎない
前の人との距離は詰めすぎない方が、脚を温存できます。
「なるべく詰めた方が、空気抵抗を減らせていいんじゃないの?」
という声が聞こえてきそうですが、そうではありません。
距離を詰めすぎると、急な加速、減速を強いられる場面が増えてしまうからです。
急な加減速は、かなり脚を消耗します。
確かに前との距離を詰めると、空気抵抗を減らせます。
でもその分急加速に脚を使っていたら、意味がありません。
それに、ホイール1つ分くらい距離が空いていても、十分空気抵抗は軽減できます。
プロと違い、市民レースでは集団の加減速が予想しづらいです。
前走者のペースの上げ下げに対応できるよう、前との距離は詰めすぎないようにしましょう。
坂ではマイペース走行
坂では無理に前の人についていこうとしないで下さい。
遅れても、きっと後ろの人が抜いていってくれます。
集団内に残ることだけを考えて、マイペース走行しましょう。
理想は集団の先頭で坂道に入り、最後尾で坂道を終えることです。
そうすると、集団の他の人よりも少ない出力で坂道をこなすことが出来ます。
ただし、この作戦は最初の位置取りが肝心です。
最初の位置取りで失敗しないよう、坂道の結構前から集団前方に上がるようにしておきましょうね。
それが出来れば、後は集団から千切れないようにマイペースで走るようにしましょう。
千切れた後になるべく上位になるコツ
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「一生懸命頑張ったけど千切れてしまった!でもなるべく上位に入りたい!」
と思っている人も多いですよね。
千切れた後の対策のコツも知っておくと、上位に入れる確率が上がりますので、紹介しておきましょう。
後続集団が来るまでは休む
「やばい!千切れた!あきらめずに頑張って追いつこう!」
「後ろに追いつかれるまではなるべく全力で漕ごう!」
レースで千切れた時は、こんなことを思ってしまいがちです。
でも、後続集団が来るまで勇気を出して休んじゃいましょう!
僕は千切れた場合、ギアを一番軽くして、脚を回復させながら後続を待つようにしています。
なぜ休んだ方がいいのでしょうか?
まず一人で前方に追いつける確率はほぼゼロだと思っていいです。
パンク等のトラブルは別ですが、実力不足で千切れた場合、自分より速い人たちが先に行っているわけです。
おまけに集団対一人という構図です。
よほど脚に自信がない限り、追いつける確率はほぼゼロでしょう。
そして、頑張って漕ぎながら後続集団を待つこともオススメしません。
どちらにせよ後続集団と合流するなら、なるべく一人で走る時間を少なくした方が、脚が温存できるからです。
一人で頑張って漕いでいたところで、後続集団は速くなりません。
それなら早めに後続集団に合流して、集団のペースを上げたほうがいいと思いませんか?
千切れたら、早めに合流できるように脚を休めながら後続集団を待ちましょう。
後続集団では協調する
後続集団内では、協調するようにしましょう。
「思ったより集団のペースが遅い」
「後続集団の中でいい順位がとりたい」
そういう焦りがあり、後続集団をペースアップしたり、アタックを仕掛けたり、したくなることがあります。
でも我慢しましょう。
後続集団はなるべく数がいた方が、前に追いつける可能性が高くなります。
また、どっちにしろゴールが近づければ自然とペースが上がり、遅い人は勝手に脱落していきます。
ペースアップして少数精鋭で追いかけるよりも、集団内で脚を溜めていた方が、最終的にいい順位でゴール出来ます。
終盤までは協調して、なるべく脚を温存すれば、後続集団内で1位をとれるかもしれませんよ!
ペースがあまりに遅い時は、集団を減らさない程度にペースアップするようにしましょう。
無理に前に追いつこうとしない
先頭集団に追いつければラッキーですが、無理に追いつこうとはしないで下さい。
無理に追いつこうとすると、後続集団を破壊したり、終盤のペースアップに使う脚がなくなったりするからです。
先頭に追い付こうとしたあまりに、後続集団でも後ろの順位になってしまうのは嫌ですよね。
正直、先頭集団に追いつけるかどうかは、運によるところが大きいです。
普通は、先頭集団の方が速い選手が多いので、追いつくことはありません。
たまたま先頭集団のペースが上がらず、たまたま後続集団が大きければ、追いつけることはあります。
でも、市民レースではほとんど無理だと考えておきましょう。
それよりも、後続集団で上位に入ることを目指した方が、結果的に成功しやすいです。
「たまたま追いつければラッキー!」
くらいに考えておいて、無理に追いつこうとしないようにしましょう。
まとめ
最後におさらいしましょう。
ロードレースで集団から千切れないコツは、
- 前方でスタートする
- 勝負所に入る結構前から前方へ上がる
- 前の人と距離を詰めすぎない
- 坂道ではマイペース走行
です。
もし千切れてしまったら、
- 後続集団が来るまで休む
- 後続集団と協調する
- 無理に前に追いつこうとしない
これらを守れば、上位に入れる確率が上がります!
上手に走れば、貧脚でも上位に入れます。
是非次に出るレースでは、今回紹介したコツを意識するようにしてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。