こんにちは、坂バカ理学療法士のわさおです。
ロードバイクに筋トレって、効果あるんでしょうか?
「効果がある」って言う人がいたり、「効果はない」って言う人がいたりして、混乱しちゃいますよね。
プロも筋トレをする人と、しない人がいます。
筋トレをすべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、筋トレの効果と、効果があるのはどんな人なのか紹介します。
筋トレをするか、悩んでいる人は、参考にしていただければ幸いです。
筋トレをするべきか?
結論から言いましょう。
ほとんどの人が、筋トレをすべきです。
筋トレは、ロードバイクにいい効果をたくさんもたらすからです。
‟ほとんど”と言ったのは、筋トレの必要がない人もいるからです。
でも、それはごく少数の天才肌だけです。(詳しくは後ほど)
ほとんどの人に、筋トレは効果的です。
詳しくみていきましょう。
筋トレがロードバイクにもたらす効果
筋トレをすると
- 悪いフォームを矯正できる(一番重要!)
- 体を痛めにくくなる
- 高トルクでペダルを踏める
- 疲れにくくなる
といった効果があります。
悪いフォームを矯正できる(1番重要!)
筋トレによって、ロードバイクに乗っているだけでは直せない悪い癖やフォームを改善することができます。
筋トレによって、普段のペダリングで使えていない筋肉の使い方を学ぶことができるからです。
筋トレを推奨する記事の多くは、“筋力がついて重いギアを回せるようになるから筋トレをやるべき”と言っています。
本当にそうでしょうか?
それだけなら、わざわざ筋トレをしなくても、ロードバイク上でのトレーニングだけでも筋力強化は可能です(SFRなどのメニューがあります)。
筋力がつけることだけが目的なら、わざわざ筋トレをする必要はないと思います。
でも筋トレは、普段使わない筋肉の使い方を学べるという効果があります。
ロードバイクに乗りながら、筋肉の使い方を意識するのって難しいですよね?
ペダリングするのにいっぱいいっぱいで、筋肉の使い方にまで注意がいかないはずです。
そんな時に、筋トレが役に立ちます。
筋トレをすれば、筋肉をどうやって働かせたらいいか分かるようになります。
その結果、今までは使えていなかった筋肉が使えるようになるんです。
そもそもロードバイクで悪いフォームになってしまうのは、筋肉の使い方が間違っているからです。
筋肉が使えていないから、頭では分かっていても、きれいなフォームが維持できないのです。
一度筋肉の使い方がつかめれば、後で自然と筋力もついてきます。
ロードバイクでフォームを改善するには、眠っている筋肉の使い方を学ぶ必要があります。
筋トレは、ロードバイクの悪いクセを矯正するのに役立ちます。
体を痛めにくくなる
そもそも筋力には、関節を保護する作用があります。
筋肉が関節を、サポーターのようにがっちり保護してくれるからです。
加えて、筋トレによって悪いフォームが改善されるため、体の故障が減ります。
膝や腰の痛みに悩んでいる方にも、筋トレは有効です。
重いペダルを踏める
ペダルは筋力ではなく、自身の体重を使って踏むものです。
でも筋力がなければ体重をうまくペダルに乗せることができません。
筋トレをすれば、体重を使って重いペダルを踏めるようになります。
ただし、筋トレではなくロードバイク上のトレーニングでも重いペダルを踏む筋力を鍛えることは可能です。
疲れにくくなる
筋トレによってフォームが改善されると、疲れにくくなります。
理由は2つあります。
1つは、フォームが改善されるとペダリング効率が上がり、少ない労力でスピードを出すことができるようになるからです。
もう1つの理由は、最大筋力が増えるからです。
今までは最大筋力を100%出さないと登れなかった峠が、最大筋力が増加すれば70%の筋力を使うだけで登れるようになります。
峠で疲れやすい人は、筋トレが有効です。
筋トレの効果がある人、ない人
筋トレの効果がある人
筋トレの最大の効果は、悪いクセやフォームの改善でした。
フォームやペダリングがまだ完成していない人は、筋トレの効果を期待できます。
具体的には
- 初心者
- 正しいフォームを維持できない
- ペダリング中に体が痛くなる
- ロングライドですぐに脚が疲れる
- フォームやペダリングをきれいにしたい
これらに当てはまる人は、特に筋トレをおすすめします。
筋トレの効果がない人
最初に言った通り、一部の天才肌には筋トレは不要です。
すでにフォームが完成しており、きれいなペダリングが出来る人は、筋トレの効果が薄いからです。
筋力の強化だけなら、ロードバイク上のトレーニングでも十分です。
- フォームがきれい
- ペダリングで体が痛くならない
- ロングライドで脚が疲れない
これらに当てはまる人は、筋トレをする必要はありません。
ちなみに、プロ選手も同じです。
筋トレしないプロ選手は、フォームやペダリングが完成されているから、筋トレの必要がないんでしょう。
たとえば、元プロレーサーの土井雪広選手は、筋トレを一切しなかったそうです。
土井選手は、幼いころに出た大会で、いきなり優勝できる天才肌でした。
筋トレをしなくても、フォームがきれいだったんでしょうね。(うらやましい!)
筋トレが必要なかったのも、納得です。
まとめ
最後におさらいをしましょう。
筋トレの効果が期待できるのは
- 初心者
- 正しいフォームを維持できない
- ペダリング中に体が痛くなる
- ロングライドですぐに脚が疲れる
- フォームやペダリングをきれいにしたい
これらに当てはまる人です。
筋トレの最大の効果は、悪いクセやフォームの改善です。
筋トレは筋肉をつけるためだと思っていた方は、びっくりされたかもしれませんね。
きれいなフォームでロードバイクに乗っている人はごくわずかです。
つまり、ほとんどの人が、筋トレをする必要があるということです。
筋トレをして、より速く、楽に、走れるようになりましょう!
どんな筋トレをどれくらいやるべきかは、以下の記事を参考にしてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。