こんにちは、坂バカ理学療法士のわさおです。
ロードバイクに乗り慣れてくると、
「一度レースに出てみたいな。でも怖いな。」
なんて考えるようになりますよね。
確かにプロのレースはよく落車があり、骨折なんて珍しくありません。
レースで骨折なんて、たまったもんじゃないですよね。
でも、ご安心ください。
落車の危険がほとんどないレースもあります。
今回のテーマは、初心者でも楽しめるロードバイクのレースについてです。
たとえ走るのが遅くたって楽しめるレースもあります。
安全に楽しくレースデビューしましょう!
初心者におすすめのレース
おすすめはヒルクライムレース
初心者におすすめの大会は、ヒルクライムレースです。
ヒルクライムとは、峠道を登り切るタイムを競うレースです。
初心者にヒルクライムレースをおすすめする理由は以下の通りです。
- 落車の危険が少ない
- 順位よりもタイムが大事
- 景色がきれい
- 初心者の参加率が高い
詳しくみていきましょう。
ヒルクライムが初心者におすすめな理由
落車の危険が少ない
ヒルクライムはロードバイクのレースの中で、最も落車の危険が少ない大会です。
落車の危険が少ない理由は2つあります。
1つ目は、集団走行しなくてもいいことです。
ロードバイクのレースは、通常空気抵抗を減らすために集団走行します。
単独だと空気抵抗が大きくなるので、不利になってしまうわけです。
ですが、ヒルクライムは坂道なので低速です。
高速レースと比べて、空気抵抗の影響は格段に小さくなります。
ヒルクライムだと、わざわざ危険な集団走行をして、空気抵抗を減らす必要はありません。
ヒルクライムは、集団走行せずにマイペースで走れるので、落車の危険は少なくなります。
2つ目の理由は、低速だということです。
コースにもよりますが、ヒルクライム中の平均速度はせいぜい時速10~20kmくらいです。
ランニングとほとんど変わらない速度です。
速度が速ければ速い分、落車で骨折するリスクは高くなります。
しかし低速なヒルクライムだと、落車しても手を擦りむく程度で済みます。
集団走行をする必要がなく、低速なヒルクライムは、落車の危険が非常に少ないのです。
順位よりもタイムが大事
ヒルクライムは、順位よりもタイムが重要です。
他の人よりも、まず自分との闘いになるので、速いひとから遅い人まで楽しめるというわけです。
たとえば、以前は50分で登った峠を、45分で登れたらうれしいですよね。
制限時間内に登り切って、完走できたらうれしいですよね。
ヒルクライムは完走するだけでも達成感があります。
皆それぞれ自分の目標を作って挑むことが出来るのが、ヒルクライムのいいところです。
ヒルクライムは、初心者、上級者、貧脚、剛脚、誰でも楽しめる大会ですよ!
景色がきれい
登り切った後の、山頂からの景色は格別です。
まさにヒルクライムの醍醐味です。
ヒルクライムは、ゴールが標高の高い場所なので、たいていきれいな景色が見れます。
登山が好きな方なら、分かって頂けると思います。
車で楽に登った後の景色と、自転車で頑張って登った後の景色、どっちがきれいだと思いますか?
僕が、初めてヒルクライムをしたときにみた景色は、今も覚えています。
これだけでもヒルクライムレースに出る価値があると思います。
ぜひ、完走してきれいな景色を見てほしいです。
初心者の参加率が高い
ヒルクライムレースは、初心者の参加率が非常に高いです。
同じ初心者がたくさんいると、安心ですよね。
有名なヒルクライムレースに、一見さんお断りみたいな雰囲気は、全くありません。
むしろ、ただのお祭りのようなガヤガヤ感があります。
ヒルクライムは初心者でも楽しめるレースですので、自然と初心者が集まるんでしょうね。
後ほど紹介する富士ヒルなんて、見た感じ、半分くらい初心者です。
安心して、レースにエントリーして下さいね。
初心者におすすめの大会
Mt富士ヒルクライム
僕が一番おすすめする大会は、Mt富士ヒルクライム、略して富士ヒルです。
その名の通り、スバルラインを通って富士山の5合目まで登るレースです。
魅力は、コースの難易度が優しいことと、先ほど紹介した通り初心者の参加率が高いことです。
コースは平均斜度5%、距離が25kmの長い緩斜面です。
最大斜度が7%なので、途中にきつい勾配が出てくることはありません。
ひたすら緩斜面をだらだら登り続ければ、完走できます。
平均完走率はなんと98%です!
驚きですよね。
残りの2%は体調不良やパンク等のマシントラブルでしょう。
つまりトラブルさえなければほとんどの人が完走できる難易度なんです。
初めてのレースには富士ヒルがおすすめですよ!
ヒルクライム以外のレース
エンデューロ
周回コースを決められた時間走り続けるレースです。
ロードレースは決められた距離を走るのに対して、エンデューロは決められた時間を走ります。
時間内で何周できたかを競うため、遅い人でもマイペースに楽しむことが出来ます。
ただし平均時速は35~40kmくらいで集団走行をする必要があるので、集団走行スキルが必要です。
レース初挑戦には少しハードルが高いレースかもしれませんね。
ちなみに1位争いの集団は、ロードレースレベルのテクニックと脚力が必要です。
エンデューロは、ある程度集団走行に慣れてから挑戦しましょう。
クリテリウム
1周1~3kmくらいの短い周回コースで行われるレースです。
レース距離が短いのが特徴で、プチレース的な立ち位置です。
ロードレースの終盤だけ切り取ったレースといってもいいかもしれません。
初めて集団走行が必要なレースにチャレンジするなら、クリテリウムがおすすめです。
なぜなら、初心者用カテゴリーがあることが多いからです。
初心者用カテゴリーは、スタッフがレース前やレース中に指導してくれることが多いです。
ロードレースほど速度が出ないので、落車の危険も少なめです。
同時に走る人数がロードレースより少ないのも初心者にはありがたいところです。
どこのクリテリウムも20〜40人くらいでのレースになることが多いです。
集団走行やロードレースっぽさを味わいたいなら、まずはクリテリウムがおすすめです。
ロードレース
一番オーソドックスなロードバイクのレースです。
公道で行われ、一番最初にゴールについた人が優勝です。
コースはレースによりさまざまです。
平坦のみのレースもあれば、峠道をいくつか含むレースもあります。
もちろん、今まで紹介したレースの中で一番落車の危険が高いです。
ロードレースに出るなら、他のレースでテクニックを磨いてからにしましょう。
でも、ロードレースは楽しいです。
交通規制がかかった公道でレースなんて、ワクワクしませんか?
非日常感とスリルを味わいたいなら、ロードレースしかありません。
もちろん危険もありますが、是非いつかは挑戦して頂きたいレースです。
まとめ
最後におさらいをしましょう。
- 初心者におすすめのロードバイクレースは、ヒルクライムレース
- おすすめのヒルクライムレースは、富士ヒル
- ヒルクライム→クリテリウム→エンデューロ→ロードレースの順に体験していくのがおすすめ
「わざわざお金をかけて峠を登りに行く理由あるの?」
と思う方がいるかもしれません。
でも何千人の仲間と一緒に、峠道にチャレンジするのは、レースでしか味わえません。
レースマジックで、普段出せない力を出すこともできます。
もし興味があるなら、一度挑戦してみても、損はないですよ!
構えずに気軽にエントリーしてみて下さいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。