ロードバイクホイールの理想のリムハイトは?目的別におすすめを紹介!

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こんにちは、坂バカ理学療法士のわさおです。

ロードバイクホイールのリムハイトって迷いますよね。

ディープリムはかっこいいけど、本当に速く走れるのか、疑わしく思ったりもします。

今回のテーマは、ロードバイクホイールの理想のリムハイトについてです。

おすすめのリムハイトは走る環境や、走り方で変わってきます。

ちなみに、山はロープロ、平坦はディープという考え方は間違っています。

自分に合うリムハイトがどれか、考える手助けになれば幸いです。

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ホイールの性能を決める3要素とは?

空力

基本的にリムハイトが高くなるほど空力がよくなります。

空力とは、空気抵抗を軽減する力です。

そもそもロードバイクで走る時に受ける抵抗のうち、ほとんどが空気抵抗だと言われています。

時速30kmだと約8割、時速15kmでも約5割が空気抵抗による抵抗です。(次に大きいのが路面抵抗)

そのため速く走る人はもちろん、ゆっくり走る人でも、空力を良くする意味は十分あります。

空力の面だけでいえば、リムハイトは高いほうが良いということになります。

軽さ

基本的にリムハイトが高くなるほど軽さが失われます。

軽さの面だけでいえば、リムハイトは低いほうが良いです。

リムが軽くなるとどういうメリットがあるのでしょうか?

よく軽さはヒルクライムの時だけ影響すると思っている人がいますが、これは間違いです。

物理に強い方ならすぐに分かると思うのですが、物質の重さが影響するのは、加減速のしやすさです。

つまり、軽いリムの最大の特徴は加減速しやすいということです。

確かにヒルクライムでは重力に逆らうため、重さも多少は影響します。

でも、人間とロードバイクで合計50〜100kg以上する物体を上昇させるのに対して、リムの重さ(数十グラム)なんて微々たるものです。

この微妙な差を感じられる人はほとんどいないでしょう。

「でも軽いホイールに変えたら坂道が走りやすくなったよ!」

という声も確かに多いです。

ただ軽いホイールに変えた時に走りやすく感じるのは、あくまで加速しやすくなるからです。

一定速度で走る場合は、リムが軽くなってもほとんど影響はなく、むしろ減速しやすい分速度維持が大変になります。

ひとまず、”軽くする=ヒルクライムが楽になるということはない”ことを覚えておいてください。

実際に最近のプロは、山岳タイムトライアルでリムハイトの高いホイールを使用しています。

ただし加速力が重要となるロードレースでは、軽さが有利になりますので、リムハイトの低いホイールも使われています。

軽さが強化してくれるのは登坂力ではなく、加速力です。

剛性

基本的にリムハイトが高いほど、剛性が高くなります。

ただし、剛性は高ければ高いほどいいというものではありません。

そのためメーカーによって、剛性の低いディープリムホイールを扱うところもあります。

剛性とは、簡単にいうとホイールの硬さです。

剛性の低いホイールだと、強い力をかけた時にホイールがたわんでしまうため、うまく加速できません。

逆に剛性の高すぎるホイールだと、かけた力の反動が強くかえってきすぎたり、振動吸収性が犠牲になったりするため、足が疲れやすくなります。

そのため自分の脚力に合った、適度な剛性のホイールが理想ということになります。

剛性が必要になる場面は、加速時です。

信号待ちからのゼロ発進や、スプリント時は特に大きい力がかかりますので、剛性が必要です。

つまり鋭い加速をする人ほど、高い剛性が必要です。

自分の走り方で、剛性が必要になる場面がどれくらい多いのか考えて、ホイールの剛性を決めるのが理想です。

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ディープvsロープロファイル

ディープリムホイールのメリット・デメリット

リムハイトが50mm以上のホイールをディープリムホイールといいます。

昔は50mm前後が多かったですが、今は60mmのリムが多いです。

ディープリムの特徴は空力と剛性が高くなる反面、重くなってしまうことです。

また、ディープリムは空力と軽さ、剛性以外にも、横風をうけやすいというデメリットがあります。

それも踏まえた上でディープリムのメリットとデメリットを挙げていきますね。

メリット

  • 高速巡航が楽
  • スプリントがよくのびる(空力と剛性の良さが重さの欠点を上回るため)

デメリット

  • ゼロ発進や低速からの加速が苦手
  • 勾配の差が激しいコースでのヒルクライムは不利
  • 横風の影響をうけやすい

ロープロファイルホイールのメリット・デメリット

リムハイトが35mm以下のホイールをロープロファイルホイールといいます。

空力の面では不利ですが、軽い点が最大のメリットです。

ディープに比べると剛性は低いですが、10万以上のグレードのホイールであれば、たいていの人はロープロでも十分な剛性です。

よほどの剛脚じゃなければロープロでも剛性はそこまで気にしなくても大丈夫でしょう。

ちなみに35〜50mmだとセミディープリムホイールといいます。

ディープとロープロのそれぞれ平均をとったホイールです。

メリット

  • ゼロ発進や低速からの加速がしやすい
  • 勾配差の激しいヒルクライムは得意
  • 横風の影響をあまりうけない

デメリット

  • 高速巡航は苦手
  • スプリントの最高速度は出しづらい
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理想のリムハイト

初心者

初心者はロープロファイルホイールがおすすめです。

最大の理由は、横風の影響を受けにくいからです。

初心者はスピードよりも安全を重視しましょう。

初心者はまだバランス感覚が未完成で、走行が安定していません。

横風が強い日は簡単にふらついてしまうでしょう。

そんな初心者がリムハイトの高いホイールを使ったら、最悪の場合事故を起こしてしまいます。

確かにディープリムはかっこいいので魅力的です。

「いつかはディープ」

と、ディープリムホイールを使いこなせる力を身につけるため、頑張ってトレーニングしましょう!

ロングライドメイン

ロングライドメインの人は、セミディープがおすすめです。

まず、ディープはおすすめしません。

理由はやはり横風の影響です。

確かにディープにすれば、空力効果で巡航が楽になります。

ですが、横風が吹くとバイクコントロールに力を奪われるため、それで疲れてしまいます。

とはいえロープロにしてしまうと、今度は巡航速度の維持が不利になってしまいます。

鋭い加速の必要ないロングライドでは、リムハイトをなるべく高くしたいものです。

ですので、間をとってセミディープリムホイールをおすすめします。

ただセミディープはロープロより値段が高いので、ブルベに出る人はロープロの使用率が高い印象です。

そのあたりはお財布と相談してくださいね。

ヒルクライムメイン

ヒルクライムメインの人は、セミディープがおすすめです。

はい、ロープロではありません。

このあたりは一般的なイメージと違うんじゃないでしょうか。

山はロープロ、なんてイメージが確かにありますもんね。

ただ先ほど説明したように、軽さは登坂力ではなく加速力に影響します。

さらに低速でも空気抵抗の影響は大きいため、ヒルクライムでも空力は重要です。

一定速度で走るなら、ヒルクライムでもディープリムのほうが速く走れるということです。

とはいえ、ヒルクライム中に一定速度で走るわけではありません。

勾配の変化に応じて小さな加減速が生じてきます。

程度はコースによって違います。

つまり勾配変化のないコースでは空力が、勾配変化の激しいコースは軽さが重要になってきます。

いろいろな峠に対応しようと思うと、セミディープがちょうどいいんじゃないかと思います。

ただこのあたりは目的次第ですので、好きなリムハイトを選択してくださいね。

ちなみに昔、富士ヒルをディープリムホイールで優勝した選手がいます。

確かに富士ヒルのコースは勾配差が小さくて(というより急勾配がないので)リムハイトが高い方が有利なコースです。

ディープでもヒルクライムできることを証明する出来事ですよね。

ヒルクライム用ホイールについてはこちらの記事で詳しく考察しています。

ロードレースメイン

ロードレースは大会やコースによって、おすすめのリムハイトが変わります。

実際にプロでもレースによってホイールを変えています。

何を基準に最適なリムハイトを選べばいいのでしょうか?

それは、アタックポイントです。

自分がアタックするポイントや、人のアタックに対応しなきゃいけないポイントです。

加速力を決めるのは”軽さ”です。

空力は常に必要なので、どこで加速力がほしいのかでリムハイトを決めるといいでしょう。

アタックポイントが特にないレース(平坦のサーキットコースなど)の場合は、ディープリム一択です。

速度の遅い激坂がアタックポイントになるレースでは、ロープロがいいでしょう。

勾配が5%くらいの坂がアタックポイントであれば、セミディープです。

低速状態からの加速は、ディープではしんどいので、坂道でのアタック合戦があるならディープは避けた方がいいでしょう。

ちなみにコーナリング後の急加速が重要なクリテリウムも、ディープではなくロープロかセミディープにしましょう。

加速が必要な場面で考えると、リムハイトの選択がしやすくなりますよ!

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まとめ

最後におさらいをしましょう。

  • ディープリムは空力がいいが、低速からの加速が苦手で横風に弱い
  • ロープロは加速力があるが、高速巡航が苦手
  • セミディープはそれぞれの中間をとったもので汎用性は高い

以上が各リムハイトの特徴です。

今回、どうしても伝えたかったのが、軽さは登坂力を決めるわけじゃないということです。

山はロープロ、平坦はディープという考えが間違っていると言ったのは、このためです。

これがわかっているだけでも、リムハイトの選択で間違う確率は大分減るはずです。

気をつけましょう。

この記事は、リムハイトを選択するお役にたてたでしょうか?

もし、いろいろな乗り方をするから何がいいか分からない場合は、セミディープをおすすめします。

レースにもロングライドにも使えて、汎用性が高いですからね。

あなたが理想のリムハイトに出会えることをお祈りしています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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