ダンシング時のペダリングのコツは?シッティングとはここが違う!

テクニック・ペダリング
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こんにちは、坂バカ理学療法士のわさおです。

シッティングは得意だけど、ダンシングは苦手!って方、意外と多いですよね。

シッティングとダンシングのペダリングは確かに‟少し”違います。

でも少しだけです。

ダンシングのペダリングには、ちょっとしたコツがあります。

シッティングで上手にペダリングが出来る人なら、ダンシングでも必ず上手に出来ますよ!

今回のテーマはダンシング時のペダリングのコツです。

それでは参りましょう!

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ダンシング時の正しいペダリング

正しいペダリングとは、正しいフォームで正しく力をかけることです。

まずは正しいダンシングのフォームについてみていきましょう。

正しいダンシングフォーム

まずはプロのダンシングを確認してみましょう。

抜群にダンシング上手い選手といえばリッチー・ポートでしょうか。

コンタドールのダンシングも有名ですが、独特なダンシングフォームなので、リッチー・ポートの動画にしました。

ダンシングの正しいフォームの条件は

  • 重心が前後左右にブレず、常にBB上にある 
  • 上体は前傾しているが、腕はリラックスし、胸は開いている

の2点ではないかと思います。

リッチー・ポートのダンシングも、バイクや腕、足は動いていますが、重心のある腰周囲はほとんど動いていません。

肘を少し曲げて、腕をリラックスさせているのも、特徴的ですね。

「重心は一定、腕はリラックス」が正しいダンシングフォームのポイントです。

正しい力のかけ方

ダンシング時は

  • 早めに(0時から)ペダルに力をかけること
  • 6時以降は早めに引き足を意識する(ペダルに力が加わらないようにする)

が重要です。

ダンシング時の正しい力のかけ方を詳しくみてみましょう。

本来なら、4時以降から下向きの力がかからないようにするのがベストです。

でも足と腕だけで体重を支えるダンシングでは、それは不可能です。

反対脚はまだ引き足の最中ですし、腕に全体重をかけるわけにはいきませんからね。

ですので、4時~6時は下向きの力がまだかかり続けます。

重要なのは6時以降に、いかに素早く下向きの力をなくせるかどうかです。

そのために6時以降の引き足と、反対脚(0時の位置)への早めの荷重が必要となるわけです。

これがダンシングにおける正しい力のかけ方のポイントです。

シッティングとの違い

ダンシングはシッティングと比べて

  • 重心がぶれやすい
  • 引き足のタイミングが違う

この2点が違います。

シッティングではサドルが重心を安定させ、引き足を使いやすくしてくれています。

ダンシングが苦手の人は上記のどちらかが足りていない可能性が高いです。

ではそれぞれ詳しくみていきましょう。

重心がぶれやすい

腰周囲がサドルで支えられているシッティングと違い、ダンシングは腰周囲が不安定になります。

重心は腰周囲にあり、腰周囲は体の重量の大きなウェイトを占めています。

そのため腰周囲が不安定だと、重心がブレてしまいます。

重心がブレているとペダリングも乱れ、ぎくしゃくしたダンシングになってしまいます。

ダンシングが苦手な人のほとんどは、重心のブレてしまっているからだと思います。

引き足のタイミングが違う

ダンシングでは4時以降も下向きの力がかかってしまいますので、引き足を意識するのは反対脚に荷重を移動できる6時以降からになります。

4時以降は下向きの力がかからないようにするシッティングとは、そこが少し違います。

ちなみにシッティング時の力のかけかたは以下の通りです。

シッティングでは一度お尻に荷重をかけることができるので、少し早いタイミングで引き足を意識できるというわけです。

ダンシングとシッティングでは‟引き足のタイミング”が変わるということです。

どちらも引き足が重要なことには変わりませんが、タイミングだけが微妙に違うんですね。

ダンシングで4時のタイミングで引き足を意識してしまうと、反対脚もまだ引き足の最中ですので、体重の行き場がなくなってハンドルに体重をかけざるを得ません。

ダンシング中にハンドルに体重をかけてはいけませんので、無理に4時から引き足を意識するとフォームが乱れてしまいます。

ダンシングではシッティングよりもやや遅い6時以降から引き足を意識しなければなりません。

シッティングのペダリングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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ダンシング時のペダリングのコツ

ダンシング時のペダリングのコツは

  • 腕に体重をかけない
  • 胸を張る
  • 重心はBBの真上
  • 引き足も意識する

の4点です。

詳しくみていきましょう。

腕に体重をかけない

ダンシングで1番大切なのが、腕に体重をかけないことです。

ダンシングはペダルに全体重をかけることで、大きな力を得ることができます。

腕に体重をかけてしまうと、ペダルに力が加わらず、頑張っても速く走れなくなってしまいます。

でも、ほとんどの人が腕に体重をかけてしまっています。

なぜでしょうか?

そもそもダンシングは、腕と足だけで体を支えています。

腕に頼らないということは、足だけでバランスを取らなければいけません。

しかもペダルは常に動いて不安定ですので、足だけでバランスをとるのってすごく難しいんです。

でも、腕に頼らないことを常に意識していると、徐々にバランスがとれるようになってきます。

腕がリラックスできていれば、自然とバイクも左右に振れるはずです。

ダンシングの時は腕に頼らないように、意識しましょう!

胸を張る

ダンシング時に胸を張って前をみることは大事です。

胸を張ると背筋が伸びて背筋に力が入りやすくなるだけでなく、股関節の筋肉も働くやすくなるからです。

背筋や股関節の筋肉は、腕に頼らずに前傾姿勢を維持するために重要な筋肉です。

前傾姿勢が維持できない人や、腕に体重をかけがちな人は、胸を張ることを特に意識しましょう。

重心はBBの真上

重心は常にBBの真上を維持できるようにしましょう。

これを意識するだけで、重心のブレは大分少なくなるはずです。

ダンシング時のペダリングでは、0時の位置からペダルに体重をかけ始める必要がありましたよね。

つまりペダルが0時の時に、重心がペダルの真上(BBの真上)にあればいいわけです。

ペダルの真上に重心を持っていこうとすると、左右に重心がブレてしまいやすいので、意識はBBの真上がベストです。

重心はおへそあたりにあります。

重心(おへそ)が常にBBの真上にくるように意識しましょう。

引き足も意識する

ダンシングだと忘れられがちですが、ダンシング時も引き足は重要です。

いや、シッティングよりダンシングの方が重要だといっても過言ではありません。

重心が不安定な分、ダンシングで引き足を使うのは大変です。

でも、反対足が0時からしっかり荷重がかけられていれば、足を引きやすいはずです。

反対足は荷重しつつ、引き足を使うのがポイントです。

6時〜12時の間はしっかりと足を引き上げて、ペダルに体重がかからないようにしましょう。

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まとめ

最後におさらいをしましょう。

ダンシングのコツは

  • 腕に体重をかけない
  • 胸を張る
  • 重心はBBの真上
  • 引き足も意識する

の4点です。

たった4点ですが、急にすべてを意識するのは、かなり難しいはずです。

一度に全部できるようになろうとは思わないでください。

まずは1つ1つを確実にこなせるように意識した後で、最終的に全部ができるようになっていればいいと思います。

ダンシングは一見難しく感じますが、シッティングと“ほんのちょっと”違うだけです。

その“ほんのちょっと”を克服できたら、驚くほど楽にダンシングできるようになりますよ!

最後は練習量がモノを言いますので、諦めずに頑張って練習しましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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