こんにちは、坂バカ理学療法士のわさおです。
ロードレースには、いくつかの暗黙のルールがあることをご存知ですか?
このルールを知らない初心者がレースに出ると、
「非常識な奴だな」
なんて思われて、レース中に叱られることもあります。
でも、ロードレースのルールってみんなわざわざ教えてくれないんですよね。
今回のテーマは、知らないと迷惑がかかるロードレースのルールについてです。
これからロードレースに出る初心者は、絶対に知っておいて下さいね!
迷惑がかかるロードレースのルール
ローリング中は追い抜き禁止
ローリング中は追い抜き禁止です。
ローリングとは、レース開始前の準備走行のことです。
多くのレースは、スタート地点からすぐにレース開始にはなりません。
最初に1~3㎞くらいみんなでゆっくり走ってから、号砲とともに本格的なレースが開始します。
このみんなでゆっくり走る区間をローリングといいます。
ローリング中の追い抜きは禁止だと、どの大会のルールにも書いてあります。
それにも関わらず、少しでもいい位置でスタートしたいがためにローリング中にグイグイ抜かしてくる人がいます。
例えるなら、並んでいる人の前に割り込んでいくようなものです。
そのせいで落車が発生することもあります。
非常に迷惑で、危険な行為です。
ローリング中はゆっくりなため、抜かしたい気持ちも分かりますが、我慢して下さい。
集団走行中はラインを守る
集団走行中は、ラインと呼ばれるものを守る必要があります。
ラインとは何でしょうか?
例えるなら、見えない車の車線のようなものです。
ロードレース中は、道幅に合わせて集団の先頭が2列~5列くらいになります。
後ろを走る人は、前走者の真後ろを走るのがルールですので、きれいな列が何本かできることになります。
このきれいな列が、ラインです。
みんながラインを守れば、きれいな列が何列かでき、安全に走ることができます。
でも、ラインを守らない人がいます。
ラインを乱すということは、密集した高速道路で急に車線変更をするようなものです。
急に車線変更してきたら、危ないですよね。
無理やりライン変更をするのは、事故の元です。
どうしてもラインを変更したい場合は、ハンドサイン等で合図をしましょう。
車線変更時にウィンカーを出すのと同じです。
集団走行では見えない車線があると思っておけば、大丈夫でしょう。
ラインを守るのは、集団走行の絶対的ルールです。
コーナリングのイン切りはご法度
コーナリング中のイン切りは、超迷惑行為です。
イン切りという言葉を初めて聞いた方は、要注意です。
無意識にイン切りをして、周囲に迷惑をかけているかもしれません。
イン切りとは、コーナリング中にインコースから前走者を抜かす行為です。
もう少し詳しく説明しましょう。
コーナリングの基本はアウト側(外側)から入ることなので、コーナー前は皆アウト側によります。
つまり、イン側ががら空きになるわけです。
しかも、コーナー前の集団は減速しています。
速度を落とさずにイン側のコースを行けば、何人か抜かすことも容易です。
このコーナリング中のインコースからの追い抜きが、イン切りです。
みんながイン切りをすると、ただでさえ危ないコーナーが、超危険地帯になってしまいます。
コーナーは基本的に、追い抜き禁止です。
車でもそうですよね?
イン切りは魅力的ですが、絶対にやってはいけません。
知っておいてほしいロードレースのマナー
ハンドサインや声出しはマナー
ハンドサインや声出しをするのは、マナーです。
お互いの安全のために、なるべくこまめにするべきです。
ハンドサインや声出しをする場面の例を挙げてみましょう。
- ラインの変更
- ブレーキをする前
- 先頭交代をする時
やりすぎて迷惑というものでもありませんので、迷ったらどんどん合図しましょう。
小集団では先頭交代をする
ロードレースでは、先頭交代をする義務というものがあります。
20人以上の大集団なら、先頭交代をしなくても何か言われることはありません。
でも、小集団は別です。
先頭交代に参加しないと、
「ちゃんと前に出ろよ!」
なんて怒号が飛ぶこともあります。
せっかくのロードレースで怖い思いをしたくないですよね。
集団人数が少ないほど、先頭交代の義務が強くなりますので、覚えておきましょう。
「先頭交代する脚なんてないんだけど」
という方も、時間は短くてもいいので形だけ前に出ておきましょう。
どうしても前に出れない場合は、正直にその旨を話して、お願いしてみましょう。(許してくれるかどうかは分かりませんが)
とはいえ、‟何人以下なら絶対に前を引かなきゃいけない”と厳密に決まっているわけではありません。
意識していれば、割とその場の雰囲気で、交代すべきかどうか分かるものです。
難しく考える必要はありません。
集団はみんなで前を引くもの、ということだけ知っておけば大丈夫です。
まとめ
最後におさらいをしましょう。
ロードレースに出るなら知っておいてほしいルールは以下の通りです。
- ローリング中は追い抜き禁止
- 集団走行中はラインを守る
- コーナリングのイン切りはご法度
- ハンドサインや声出しはマナー
- 小集団では先頭交代をする
この最低限のルールは、ロードレースに出るなら絶対に知っておいて下さい。
みんながルールを守れば、落車なんかおきません。
このあたりは車と一緒ですね。
誰かがルールを破るから、事故が起こるんです。
ここまでこの記事を読んでくださった皆さんは、もう大丈夫です。
迷惑をかけずに、安全に楽しくレースをしましょうね!
最後までお読みいただきありがとうございました。