こんにちは、坂バカ理学療法士のわさおです。
ロードバイクのケイデンスって悩ましいですよね。
高い方がいいだとか、高すぎない方がいいだとか、いろいろな話があります。
では、実際にプロはレース中どれくらいのケイデンスで走っているのか?
気になりますよね。
今回のテーマは、プロのレース中のケイデンスについてです。
是非参考にしてくださいね!
プロ選手の走行データ
ロンド・ファン・フラーンデレンに出た選手たちの平均ケイデンス
2019年のロンド・ファン・フラーンデレンの走行データを参考にして、平均ケイデンスをまとめてみました。
- クリストフ→84rpm
- ヴァン・アーベルマート(10位)→86rpm
- バルベルデ(8位)→84rpm
- オリバー・ナーセン→87rpm
- アルノー・デマール→88rpm
全員平均ケイデンスが80台なのは、興味深いですね。
クリス・フルームのケイデンス
クリス・フルームが2015年のツールドフランス第10ステージで、ライバルを置き去りにしたヒルクライム中の走行データを確認しましょう。
なんと、平均ケイデンス97rpmで41分28秒登坂し続けたようです。
ハイケイデンス走法で有名なフルーム選手ですが、ヒルクライムでこのケイデンスは恐ろしいですね。
ファンデルポールのケイデンス
最後に、2019年のアムステルゴールドレースで見事な逆転勝利をしたファンデルポール選手の走行データをみてみましょう。
レース全体での平均ケイデンスは84rpmでした。
勝負がかかったラスト10㎞からのケイデンスがどうだったのかも気になりますよね。
みてみましょう。
なんと、ラスト10㎞からの平均ケイデンスは97rpmでした!
ちなみに平均出力は415ワットです。
本当に恐ろしい選手です(^^;)
プロのデータから考える理想のケイデンス
プロ選手のケイデンスの傾向
プロ選手のデータから分かる、ケイデンスの傾向について考察してみましょう。
- レース全体の平均ケイデンスは全員80台
- 勝負所では90台後半まで上がる
これが、今回みたデータから分かるケイデンスの傾向です。
ケイデンスって意外とシンプルなんじゃないかと思います。
ペースが上がっていないときは低めで、勝負所では高くなるというだけなんです。
これは一般のサイクリストにも当てはまります。
- 息が上がらない強度では、ケイデンス90以下
- 息が上がる強度では、ケイデンス90以上
これくらいシンプルに考えるのがいいのではないかと思います。
出力が低い時にケイデンスだけ高くしても、疲れるだけです。
速度に応じて柔軟にケイデンスをコントロールできるようにしましょう。
ケイデンスはコースと強度で決まる
後、今回検証して驚いたことがあります。
それは、どの選手も同じレースでは、かなり近い平均ケイデンスになるということです。
走り方も脚質も違うのに、不思議ですよね。
結局ケイデンスを決めるのは、コースと強度なんだと思います。
速い人と一緒に走って、後から平均ケイデンスを確認させてもらうのも面白いかもしれません。
おそらくそれが、そのコース、強度での理想のケイデンスだからです。
まとめ
最後におさらいをしましょう。
- プロ選手のレース全体の平均ケイデンスは80台
- 勝負所になると90台後半まで上げる
- ペースに合わせてケイデンスも変えるのが良い
- 理想のケイデンスは、コースと強度で決まる
以上が、プロの走行データから分かったことでした。
いかがでしょうか?
ケイデンスって考え始めると、よく分からなくなりますよね。
この記事が、少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。